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私の母をモデルにして生まれた「ふみこさんシリーズ」。今回は、完成している3冊の絵本をご紹介します。
母が好きだった歌や花、山歩きの思い出を、やさしい物語と温かな絵にしました。たとえ忘れてしまうことが増えても、心の中に残っている楽しい思い出や、人を思うやさしい気持ちはなくならない——そんな思いを込めた絵本です。
お子さんと一緒に読むのはもちろん、認知症のご家族を支えている方にも手に取っていただけたらうれしいです。
『ふみこさんの はなうたガーデン』

『ふみこさんの はなうたガーデン』は、歌と花が大好きなふみこさんを主人公にした、やさしい絵本です。
ふみこさんのモデルは、認知症になった私の母です。たとえ忘れてしまうことが増えても、好きだった歌や楽しい思い出、誰かを思いやる気持ちは、心の中に残っているのではないか——。そんな思いを込めて作りました。
色とりどりの花と、ふみこさんの楽しそうな歌声を感じながら、親子でゆっくり楽しんでいただけたらうれしいです。
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『ふみこさんと うたう はっぱ』

『ふみこさんと うたう はっぱ』は、「ふみこさんシリーズ」の2冊目となる絵本です。
施設の窓辺で葉っぱを見つめるふみこさんの心に、春の山を歩いた日の思い出がよみがえります。歌いながら山道を進み、山頂を目指した楽しい記憶を、やわらかな絵とともに描きました。
言葉にすることが難しくなっても、懐かしい景色や歌が心を動かすことがあります。ふみこさんと一緒に、葉っぱの歌に耳を澄ませるような気持ちで読んでいただけたらうれしいです。
『ふみこさんと そういちさんの せかいの おもいで』

『ふみこさんと そういちさんの せかいの おもいで』は、「ふみこさんシリーズ」の3冊目となる絵本です。
古いアルバムを開いたふみこさんの心に、そういちさんと旅した世界各地の思い出がよみがえります。カンボジア、スペイン、中国、スイス、エジプトなど、懐かしい旅の風景をやわらかな絵とともに描きました。
年月が流れても、大切な人と過ごした時間は心の中に残り続けます。ふたりの会話とともに、思い出をゆっくりたどるような気持ちで読んでいただけたらうれしいです。
ふみこさんシリーズに込めた思い
ふみこさんの物語は、母との会話や、家族で過ごした日々の思い出から生まれました。
認知症になると、できなくなったことに目が向きやすくなります。それでも、好きだった花や歌、懐かしい景色に触れたとき、母らしい言葉や表情に出会うことがあります。私は、そんな小さな瞬間を絵本の中に残したいと思いました。
この3冊が、親子で楽しい時間を過ごすきっかけとなり、介護をしている方にとっては、大切な人の心に残る思い出へ目を向けるきっかけになればうれしいです。
これからも、母との思い出を大切にしながら、ふみこさんの物語を少しずつ作っていきたいと思います。

